世界一の育て方
本日は、テニスの世界ランキング1位ノバクジョコビッチにさえ、
「日本には、国枝がいる」
と言わしめる程、世界を制している車椅子テニス世界ランキング1位の国枝選手を育てた、丸山弘道トレーナーにお話を聞いた。
詳細はインタビューを見て貰えばと思うのだが、非常に興味深いセリフが多かった。その中で特に印象に残っていたものを2つご紹介したいと思う。
1つめは最初に何を教えたのか。という質問。
「最初に教えたのは、例えば食事の際は外側のナイフやフォークを取る。だったり、服装だったりというマナー。最初から世界一を目指す上で、振る舞いは大事。2位でも、3位でもなく、1位を目指すものは、そこも大事になってくる」
これは、全ての世界に言えることなのではないか。
日本一の営業マンになる。と言っている男がヨレヨレのスーツを着ていたら、その時点で…となるだろう。
健常者障がい者関係なく指導している丸山さんの言葉だからこその言葉。自分自身にも再度問いかけないとなと思った瞬間だった。
2つ目は、ダブルスでの世界一において、戦略的に新しいことを考えたりしたのか。という問いに対して。
「そもそも、車椅子テニスのダブルスはライン際に2人いるのが当たり前だった。ただ、それを通常のテニスと同じく前後に分かれ、国枝にはひたすら駆け巡りボレーなどの特訓をさせた。今までのコーチは障がい者だからということで限界を作っていたところもあると思うが、私は絶対にやれると思った」
と語る。
限界を自分で作る。というのは、意識せずやってしまうものだ。出来ない出来るという意識の前に、当たり前だから。といってチャレンジしないことがいくつもある。
これこそ、ビジネスマンや学生も同様だと思う。
スポーツ選手、トレーナー、コーチ、監督、様々な立場で支える方々の話を聞くと、常々身が引き締まる。
是非、文字やニュースだけでなく、生の声を聞いてみて欲しい。