尊敬する男の話①
ある1人の男の話。
彼は起業家であり、私の会社と創業が4日しか違わない社長である。
年は私の5つくらい下。
その彼に呼び出され、鮫洲のマックに向かう。
「小泉さん、相談があるんですが」
詳しくは書けないが、内容はこうだ。
売り上げが4桁万円/年経っていたが、自分がやりたいビジネスと方向性が変わってきた。一から考え直し、今マネタイズできているビジネスをストップさせ、新しいプロダクトを作る。それに伴い明らかにキャッシュが足りなくなるため、何かできることはないか。という話。
私からすれば、創立2年半で
・売上が立たない
・ビジネスモデルに前例がない
・誰が見るんだ
みたいに言われていたその会社が、試行錯誤を重ね独自の価値を持ち、しっかりを売上を立てていたことに驚きと敬意を同時に抱いた。
が、さらに言う。
「スケールするビジネスは、絶対自分がやりたい!と満足いくものであるべきです」
起業家のみならず投資家や回りの人たちにはさぞ反対されたことだろう。
少なからず採用にも報酬にも影響を与える以上のお金を一旦全て放棄し、ステージをシードに戻すのだから。
「そのままでいいじゃん」
そんな声を一蹴し、創業者達と新たなステージに立つ覚悟での彼。
いつだって、逆風はある。反対もある。理解されないことも多い。
そんな中、小さな成功を捨て、自らの理念と大きな夢を掴み取る新たな挑戦を選んだ男の姿に、自分自身を重ねて思った。
起業家の人生、悪くない。