3年会社を経営してみて。

というか、前回のTechCrunch以降4ヶ月ぶりの更新。どちらかというと備忘録的なところもあるのだが、ちょっとサボりすぎ。反省。

 

いつのまにか、2017年も3月の終わりに差し掛かり、1月で会社は3周年を迎えた。3周年、やったぜ!と感慨に浸ることもなく全力で今も駆けている。ただ、今日ちょっとした節目で、創業したメンバーと振り返ることがあったので、これは書き記しておこう。と思いブログを開いた。

 

思えば、起業当時は会社生存率みたいな数値を見て、3年で30%とか5年で15%とか(諸説あるので、ある例を上げている)さすがにそんなん余裕でしょ。最悪暮らせるだけの貯蓄があれば、あとは創業メンバーで食いつなぐ方法を探せばなんとかなる。

 

くらいに考えていたが、

 

圧 倒 的 に 甘 か っ た。

 

コーヒーに、砂糖5杯くらい入れても足りないくらいの甘さ。

 

本当会社経営って本当にお金かかる。というかそもそも創業者だけ。という状態でどこまでやろうとしていたのか…。今思えば知らないことや足りないことだらけなんだけども。

 

冗談じゃなく、最初の投資を受けた約500万円が会社に入って始めた時なんか、無限にチャレンジ出来ると思った。

最初に考え創ったサービスで、日本の数ある人間を救えると思っていた。

 

圧 倒 的 に 甘 か っ た。

 

最初はQ&Aサイトを創った。

Answerに協力的な人も100人以上集まってくれて。今でも感謝してもしきれない。

 

ただ、結論そんなにうまくはいかなかった。

何故なら

Qが少なかった

 

Yahoo知恵袋を見ても、弁護士ドットコムを見てもわかるだろう。

盛り上がっているQAは、圧倒的にQが多いのだ。リアルに人に聞けないQや、くだらないQ、18禁のQ、恋のQ。

やましさ、不安からくるQは絶大だ。不倫、離婚、性、犯罪。これらのQの盛り上がり方は尋常じゃない。

 

Q&Aでの勝ち筋と傾向は、チャレンジしたことで見えた部分もあったが、ここはピボット。

創業当初から運営している

azrena.com

は残し、別サービスを創る決意を早々に固める。

 

創るべくは、「俺だけが欲しいサービス」じゃなくて、「俺も欲しいサービス」

徹底的にユーザーヒアリングを重ねた。

チームもゆうに100を超えるスポーツチームを訪ねた。

市場と可能性は日本だけでなく海外も調べ尽くした。目薬さしまくった。

 

もともとあった草案にCTOを中心とした思いを重ね、ユーザーヒアリングをぶちこんだサービスが、

TeamHub

である。

 

だいたい、ここまでで約1年半。

TeamHubのβ版リリースが2015年12月

本番リリースが2016年8月

 

創業メンバーの出会いはさておき、社員番号001の正社員が2015年に生まれる。Link Sports創業当初から、アルバイトとして全力を捧げてくれたメンバーだ。

 

ここで、意識の違いが生まれる。アルバイトをしていた時は他の時間は違うアルバイトをいくつかしていたのでそこまで感じていなかったのだが、

 

正社員として雇用する=人生を預かる

 

給与を支払う側になる

 

という2点を心から感じるようになった。

これはプレッシャーでもあるし、自分のため→チームのため・会社のために!みたいな個人スポーツからチームスポーツに変わったと感じる一番の瞬間だったかと思う。

もともと野球あがりなので、私的にはチームのほうがやる気が出る。

 

少しそれたが、経営する上でわかったことがある。よく言われる話だ。

経営者が癒される瞬間というのは、間違いなく「結果」でしかない

スノボーをしている時も、WBCを見ている時も、デートをしている時も片時もサービスのことを忘れることは無い。

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なんていう感じでガソリンを注入されるのは

・事業数値の伸び(売上向上やKPIの達成)

・ユーザーからの感謝の声

・資金調達の実施(期待値の向上)

 

という結果。

 

ただ、これらは一瞬。その瞬間の癒し。

1秒後には次の世界へ向けて走り出している。

 

なぜなら、スタートアップにおいて停滞は死。

数値の伸びが同じであれば、よりグロースするための方法を。

資金調達が完了した瞬間には、人の採用や次の資金を。

ユーザーからの期待には、優先順位付けを。

 

やることは無限にあるのだ。

 

背負う人生の数が増えると、会社としてのコストも増える。

それ以上の結果を求められる。出さなければ生きてはいけない。

 

生きている上で、こんなにチャレンジングなことはあるだろうか。

 

挑戦を応援してくれる全ての方々に感謝し、4年目も結果にコミットしながら全力で楽しもうと思う。

 

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